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マグネシウムは皮膚から吸収できるかも?とりあえず肌に良い!

マグネシウムは経皮吸収できるって、よく聞きますが、本当でしょうか?

 

皮膚は本来、排泄器官かつ免疫器官。

簡単に、外側から何かを吸収させることは出来ないだろうし、体の摂理にも反するでしょ、とも思えます。

 

しかし、もし肌から、マグネシウムなどの栄養を吸収できるのであれば、それは栄養療法において、とても魅力的な選択肢。

 

なぜなら、栄養不足の方って、消化や吸収がうまく出来ていないパターンが、多いからです。

 

消化や吸収がうまく出来ない原因は、消化器の機能低下や、手術で切除、自律神経系の乱れなど。

こういう人の場合、どんなに口から栄養を入れたとしても、体に取り入れられずに外に出してしまうので、いつまでも栄養不足のままです。

 

それに、偏食や子どもなど、食事のコントロールが難しい場合にも、皮膚からなら使いやすい。

 

ということで、経皮吸収の可能性を考えるべく、ここからは特にマグネシウムの経皮吸収について、書いてみます。

 

まず結論から言うと

皮膚からマグネシウムを吸収することは、出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。

現時点では、マグネシウム補給を目的にするなら、経皮吸収を頑張るより、口から摂取の方が間違いないです。

だけど少なくとも、トラブル肌を綺麗にする(正常にする)という目的なら、皮膚にマグネシウムを塗るのは有用!

この結論の根拠として、いくつか論文をご紹介します。

 

マグネシウムの経皮吸収に関するレビュー

まずは、マグネシウムの経皮吸収に関する複数の論文を評価した、ドイツの研究機関のレビューMyth or Reality—Transdermal Magnesium?(Nutrients. 2017 Aug; 9(8): 813.))を。

このレビューでは、

●マグネシウムの経皮吸収があったとする報告もいくつかあるが、いずれも信頼度は低め(クリーム、オイル、スプレー、エプソムソルトなどを使用)

●マグネシウムを使った治療や予防において、マグネシウムの経口摂取は有効。一方で、経皮吸収は、有効とまでは言えない。

●皮膚から体内に吸収したマグネシウムは、真皮の下のリンパ系から、循環系に入り、消化管を介して血清マグネシウムを増加させる可能性がある

とし、

経皮吸収については、期間や量などを考慮した、更なる研究が必要

と結論付けています。

要は、クリームなどを使ったところで、マグネシウムの補給が出来るとも、出来ないとも、現時点でははっきり言えません、ということ。

 

 

というか、おそらくクリームとかの性能の問題なんですよね。

マグネシウムに限らず、バリア機能を持つ皮膚に、何かを経皮吸収させたければ、分子量が小さい・ある程度油に溶ける・融点が低いなどの条件が必要。

ということは、マグネシウムの形態や性能も大いに関係するはずなので、今後、吸収しやすい形態のマグネシウム商品が出てくれば、経皮吸収はばっちり可能でしょう。

 

それでも私が、皮膚にマグネシウムをお勧めする理由

特に、乾燥肌、アトピー、乾癬などの皮膚トラブルや皮膚の炎症がある方には、マグネシウムのクリームや入浴剤を、お勧めしたい。

なぜなら、マグネシウムを皮膚に付けることには、上記トラブルを落ち着かせる効果がありそうだからです。

塩化マグネシウム5%にアトピー患者の腕を浸したところ、
皮膚バリア機能が改善、皮膚のざらつきと炎症も軽減された(Int J Dermatol. 2005 Feb;44(2):151-7.)

ランダム化二重盲検比較試験で、軽度から中等度のアトピー性皮膚炎の治療におけるセラミドとマグネシウムを含むクリームは、6週間の塗布で、皮膚の水分補給とNMF(天然保湿因子)レベルの維持をした。(Acta Derm Venereol. 2016 Nov 2;96(7):948-953.)

 

バリアが緩くなっている状態の肌(アトピー性皮膚炎の皮膚など)は、本来なら入るはずのない、分子量の大きいものを通してしまいます。

(腸のリーキーガットみたいなことが、肌で起こっているわけです。)

だからこそ、このような結果が出ているのかもしれません。

 

理由はともかく、アトピーに限らず、バリア機能が低下した弱ってしまった肌には、マグネシウムが良い働きをしてくれそうなので、そういう目的で使うのは、かなりアリだと思います。

 

普段使いしやすいのは、入浴剤

私は、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)という入浴剤が、使いやすくてお気に入り。

体が温まるとか、汗が出るとか、肌が綺麗になるとかで、数年前に流行ったやつです。
ちなみに、ドラッグストアなどで小分けで売っていることもありますが、1回分が300円くらいしたと思うので、ネットでまとめ買いがお得です。

まとめ

マグネシウムのクリームや入浴剤は、炎症や乾燥系の皮膚トラブルに使えそう。

ただし、マグネシウムの補充を目的とするなら、経口摂取がまずは第一選択。

マグネシウムの経皮吸収については、科学的な結論は出ていませんが、条件によっては、可能性も十分にありそうです。今後の研究に期待!

 

 

 

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